近年、米国の加工業者や製造業者は特徴あるピーナッツ商品を幅広く製造しています。加工業者は個別の要望に応え、風味、コーティング、加工段階で手を加えた目新しいピーナッツ商品を多く提供しています。これらはバルクサイズ、規定サイズ、一般消費者向けサイズで販売されています。ピーナッツバター、ローストして風味づけされた粒、ローストして細かく砕かれた粒、塩味の殻つきピーナッツ、ピーナッツ粉、ピーナッツオイル（精製および未処理）、アロマオイル、エッセンス、これらはすべて米国のシェラー、ブランチング業者、製造業者から入手できます。

新しい技術を活用することで、加工業者は以下のような様々なサービスを提供することができます。

ブランチング

その表現に反して、ブランチングされたピーナッツはまだ生の状態で、ブランチングによって適度な熱を加え、ピーナッツの皮を柔らかくして取り除きます。米国の進んだ技術によって、粒の割れが少なく、異物の混入も抑えられ、風味と色が均一化された高い品質のブランチングされたピーナッツが生み出されています。

洗浄と大きさの選別

殻むき工程の中で、商品を均一化するための等級付けとサイズ分けが行われます。洗浄工程では、欠陥のある粒や異物を取り除き、さらに選別されます。

風味づけ

丸ごとのピーナッツや割れたピーナッツに特注のコーティングが可能です。

ベーカリー、菓子店、一般的なマーケットなど様々な用途で活用される付加価値商品が揃っています。

ピーナッツ粉

洗浄、ブランチングを経て、電子装置によって選別された高品質な生のピーナッツから、ピーナッツ粉は作られています。これらの工程を経た後にローストされ、強いロースト風味が付いた低脂肪のピーナッツ粉が自然にできあがります。

ピーナッツ粉は菓子製品、調味料ミックス、ベーカリーミックス、フロスティング、フィリング、シリアルバーや栄養バーなどに使われています。また、ある程度の脱脂粉であることから、ピーナッツ粉は菓子などに使われる場合にはファットバインダー（脂肪分のつなぎ）としての効果があります。原料全体の4%から8%をピーナッツ粉にすると、菓子商品の保存期間が長くなり、また商品にピーナッツの風味を付けることができます。ピーナッツ粉はタンパク質含有量が高いため（45%-50%）、ピーナッツ粉を使うことで風味付けの他に、効率的にタンパク質も摂取できます。

ピーナッツオイル

ピーナッツオイルは、圧搾法、連続圧搾法、溶媒抽出法のうち、1つまたは2つ以上を組み合わせて、殻を取ったピーナッツやつぶしたピーナッツから抽出されます。非常に香りの強い100%ピーナッツオイルやピーナッツエキスも作られています。これらの商品は強いロースト風味と香りが特徴です。オイルやエキスは、調味料、菓子類、ソース、パンや焼き菓子などに使うのがお勧めです。

ローストピーナッツ

ローストピーナッツには様々なパッケージやローストタイプがあります。はちみつ、スモーク、スイート、ホット＆スパイシー、塩味など、様々なタイプのコーティングをローストの前や後にすることで、幅広い商品を展開しています。

ピーナッツバター

現在、多くの種類のピーナッツバターが作られています。ピーナッツをロースト、ブランチングし、選別した後、クリーム状になるまですりつぶします。米国で作られるピーナッツバターは成分の最低90%がピーナッツで、そこに風味を増すために甘味料や塩が加えられ、さらに油の分離を防ぐため少量の安定剤も使用されます。この少量の安定剤によってトランス型脂肪酸が商品に含まれることはありません。カリカリした歯応えを出すためにピーナッツの粒が加えられることもあります。顧客の要望に合わせて、食感や甘さを変えたり、風味を加えたりすることもできます。

25%まで脂肪分を減らした低脂肪のピーナッツバターも作られています。数種類のバターが消費者や業者向けに販売されており、それらには商品に求められる風味や硬さに合わせた様々な成分が含まれています。成分に変化を加えたピーナッツバター、ピーナッツスプレッド、ピーナッツペーストも、ほとんどの業者で製造されています。

ピーナッツバターは、消費者向けのパッケージや、ベーカリーや製菓店用の専用またはケータリングの容器で販売されています。

つぶしたピーナッツ100%でできているピーナッツペーストは飲食業界で様々な料理に使用され、加工業者から入手できます。